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脳卒中

日本人の死亡原因のうち、脳卒中は昭和26年から昭和55年までの30年間、第1位を占めていましたが、昭和40年代後半から死亡率は減少し、昭和56年には第2位、昭和60年からは第3位でした。平成7年に死亡診断書の書き方が新しくなった影響で平成7年は第2位となり、再び平成9年からは第3位となっています。
近年、死亡率は減少傾向にありますが、高齢化に伴い患者数は増加しています。また、脳卒中患者の5人に1人が60歳以下というデータもあり、決して高齢者だけの疾患とは言えません。
一命を取り留めても、障害が残り要介護状態になったり、寝たきりになることが多いです。

脳卒中には様々なタイプがあります。以下に代表的なものを挙げます。

1)脳梗塞
脳を養う血管が詰まるタイプで、大きく分けて3種類があります。
詰まった血管の位置によって症状は異なりますが、「突然、体の片側の腕や脚に筋力低下や麻痺が起こる」「突然、片方の眼がかすんだり、視力が失われる 」「ろれつがまわらない」などの症状が現れることが多いです。
(1) 脳の太い血管の内側にドロドロのコレステロールの固まりができ、そこに血小板が集まって動脈をふさぐ「アテローム血栓性梗塞」
(2) 脳内のごく細い血管が、高血圧などによって変性(血管壊死など)し、血管が詰まり起こると考えられている「ラクナ梗塞」
症状は軽いことが多いですが、再発を繰り返すと認知症の原因になると言われています。
(3) 心臓にできた血栓が脳の血管に流れてきて、血管をふさぐ「心原性脳塞栓症」
脳梗塞の中で、最も重症且つ予後が悪いと言われています。

2) 脳出血
脳の中の細い血管が破れて出血し、神経細胞が死んでしまうタイプ。高血圧や、年をとって脳の血管が弱くなり、血管が破れることが原因となる場合が多い。日中、活動しているときに、頭痛やめまい、半身マヒ、意識障害などが起こります。

3)くも膜下出血
脳をおおっている3層の膜(内側から、軟膜、くも膜、硬膜)のうち、くも膜と軟膜の間の空間「くも膜下腔」での出血です。大脳動脈の動脈瘤(どうみゃくりゅう)の破裂や、脳の内部や周囲にある動脈や静脈の血管奇形が原因です。突然激しい頭痛、嘔吐、けいれんなどが起こりやすく、意識がなくなり急死することもあります。

4)一過性脳虚血発作(TIA)
症状は脳梗塞と同じですが、一時的なもので回復します。症状は通常2分から30分続き、まれに1〜2時間以上のこともあります。定義上は、症状が24時間以上続かないものとされています。遮断された部位の血流は比較的すぐに戻るため、永久に残るような障害が生じることはほとんどありません。
短時間で症状がなくなるため軽視されがちですが、TIAは脳梗塞の前兆とも言われ、TIA発症後数日以内、特に48時間以内に脳梗塞を起こす可能性が非常に高いです。また、TIAを起こした人の、10%は1年以内に、30%は5年以内に脳梗塞を起こすという調査もあります。
症状を見逃さずに、早急に受診する必要があります。

点眼剤の使い方

1.投与方法
1.1 点眼方法
点眼する時、点眼容器の先端が「まぶた」や「まつ毛」に触れると「なみだ」に含まれる「目やに」や「ほこり」などを吸い込み浮遊物となります。そのまま使用すると感染をおこすことがあります。
点眼する時には容器の先が目に触れないよう注意し、目から2~3cm離して点眼してください。
 
1.2 点眼順序
2種類以上の点眼剤を使用する場合には、5分以上の間隔をあけるようにしてください。
点眼順序は、医師から指示がある場合はそれに従いましょう。特に指示が無い場合は、水溶性製剤、懸濁性製剤、熱応答ゲル化製剤、角膜保護剤、眼軟膏の順が推奨されています。
ご自身がお使いになっている点眼剤の種類については医師・薬剤師に確認してください。

1.3 点眼後の注意
点眼剤をさしたあと、目をパチパチさせると点眼剤が目の表面全体にいきわたるように思いがちですが、そうではありません。
せっかくさした点眼剤が涙と一緒に目頭の方に集まって、涙点(るいてん)からのどの方へ流れ出てしまいます。
薬の効果が出ないばかりか、全身性の副作用が起こる可能性もあるので、点眼後はまばたきをせずに、目頭を軽く押さえるようにしましょう。


2.開封後の保管
2.1開封後の使用期間
開封後の使用期間は定められていないことが多いですが、一般には開封後1ヵ月を超える場合には使用しないようにと言われています。また、浮遊物などがみられる場合は開封後1か月以内でも使用を中止してください。
使用期間が定められている薬剤は医師・薬剤師から説明があります。

2.2保管温度・場所
一般的な点眼剤の保管方法は、直射日光を避け、なるべく涼しい場所に保管します。
すなわち冷蔵庫などでの保管が適していると言えますが、薬剤によっては冷所保管が好ましくないものもあるので注意してください。また、必ず冷所で保管しなければいけない薬剤もあります。
保管方法に注意が必要な場合は、医師・薬剤師から説明がありますので、守るようにしてください。