今月の薬膳:屋台で天ぷら
日本に天ぷらの調理法が伝わったのは室町時代。鉄砲の伝来とともに"南蛮料理"としてポルトガルから伝わりました。
「天ぷら」の語源となったのはポルトガル語の「テンポーラ」で「四季に行う斎日」という意味があります。
カトリックでは、四季に行う斎日(テンポーラ)で祈祷と断食を行い、その間は肉食を禁じ、代わりに野菜や魚に小麦粉で衣をつけて揚げた料理を食べるという風習があったとされます。
江戸時代初期になると、薄い衣で味も風味を残す程度にして、天つゆをつけて食べる「江戸てんぷら」が登場します。
当時のお店は屋台が主流。寿司、うなぎ、そばなどの屋台とならんで「天ぷらの立ち食い屋台」では、串に刺した天ぷらがおやつ感覚で食べられていたそうです。
