記念写真

第42回日本薬剤会学術大会(開催地 滋賀県大津市) 参加記

 平成21年10月11・12日の2日間。
滋賀県大津市(びわ湖ホール・大津プリンスホテル・他)で開催された
「第42回日本薬剤師会学術大会」に参加してきました。

今回、急に近医当番医が12日にはいったため
ホテル・新幹線をキャンセルして11日のみ
夜行バス日帰りの旅になりました。

天台薬師の池

「近江の湖(うみ)は海ならず、天台薬師の池ぞかし」ということで、びわ湖は“薬師”と昔から深い関係にありました。

大津祭り

 当日(11日)は、ちょうど「大津祭り」の本祭りにあたり、13基の曳山(ひきやま)が大津駅周辺を巡行ました。残念ながら、巡行は時間的に無理でしたが、出発前に「大孫神社前」に曳山が集合した様子を見ることができました。

大津祭り-曳山

 13機の曳山は、それぞれからくりがあるらしいですが、
お囃子と昔ながらの飾り付けのみ堪能しました。

「ノーベル化学賞」を受賞された下村修先生の特別記念講演

 バイオサイエンスの世界で利用される蛍光色素は多種あります。その中で近年、急速に応用範囲が広がったのがGreen Fluorescent Proteins (GFP)です。GFPの基礎研究の功績をたたえられ、薬学部出身者としては我が国で初めてとなる「ノーベル化学賞」を受賞された下村修先生の特別記念講演がありました。
下村先生は、16歳で長崎に軍需工場に動員されたおり原爆にあわれ、終戦の混乱で3年間は学校に行くことができませんでしたが、たまたまできた長崎大学薬学専門部に入学することになりました。その後、名古屋大学に推薦されましたが、挨拶にいった教授が留守で他の研究室の入ることになり、まさに“天の導くまま”に生物の蛍光の研究をすることになったそうです。

25万匹のくらげとの格闘

 プリンストン大学でのGFP研究は、まず「おわんくらげ」の採取から始まります。朝6時から、妻・子供と網を使い2.5トン(バケツ50杯分)のくらげをすくいり、かさの周りの発色部分のみをはさみで切り取ります。(後には切りとる専用器具を作ったそうですが)その後、成分を抽出して実験、1日15時間5年間の研究でつかったくらげは25万匹でした。

吉永小百合さん-エピソードを語る。

 山田洋二監督と女優吉永小百合さんが来年1月全国ロードショーの『おとうと』の紹介でゲスト出演しました。監督からは、しっかりした姉とだめな弟という「寅さんシリーズ」と逆の設定を考えたとき小さな薬局を営みむ薬剤師の役を選んだこと、吉永さんから、薬科大学や調剤薬局で研修して役作りをしたエピソードを聞くことができました。

大津のお弁当!

 昨年の宮崎は、13会場でしたが、
今年は20会場で「ランチョンセミナー」がありました。
毎年、地域の特色を生かしたお弁当を堪能することができます。

「トイレに行く暇もない」

帰りにタクシーに乗ったら
「今日はトイレに行く暇もなかった」
と、運転手さん。

事前にスケジュールを決めていたのですが、
プログラムが遅れたり、シャトルバスやタクシーの時間待ちで
後半の1時間は動きがとれなく会場の移動ができませんでした。

変な焼き鳥や発見!

 夜は、プライベートなオフ会に参加予定で、
プログラムが終了してから、PM8時まで時間が空きました。
(日薬主催の「懇親会」に参加使用と思ったのですがチケットが取れませんでした。)

 で、夕方、会場近くをうろうろしていたら、
昭和のレトロな雰囲気の飲み屋さんがありました。
キャンデーズの歌を聞きながら、トリスウイスキーをハイボールで、
地元の鳥を使っている料理はおいしかったです。
(でも、とり南蛮やトンペイ焼きなど他県の調理法でした。)

夜のびわ湖

 なにはともあれ、夜行バスの時間が迫り、
バタバタと大津を後に。。

来年の学術大会は、長野で開催。。
・・もっと忙しくなりそうです。。