『HISTORY』

 西洋医学発祥の地「長崎」で薬剤師をしていることもあり、薬・薬剤師・医療関係の『歴史』について調べてみようと思います。

《これはあくまでも個人の調査に基づく考えであります。》

最初の薬剤師

 私も所属している「長崎県薬剤師会のホームページ」にシーボルトの書き残した処方せんが載っている。処方せんがあるということは、その当時から薬剤師がいて「医薬分業」が行われていたことが推測される。シーボルト(1796年2月17日 - 1866年10月18日)は、1823年6月に来日し鎖国時代の長崎出島で商館医となる。その時、一緒に来日したのが薬剤師の「ハインリヒ・ビュルガー」とのことである。その当時、ヨーロッパではすでに「医薬分業」が行われていたらしいので、「ビュルガー」が今の薬剤師の最初といえるのではないだろうか。医薬分業も「シーボルト-ビュルガー」が最初と思われる。

参考:長崎大学薬学部HP、フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト(Wikipedia)

 ビュルガーは1825年、出島に薬剤師として赴任し、1827年に離日するまで、シーボルトの助手を務めていて、シーボルトがいわゆるシーボルト事件を起こして、取り調べを受けるようになった1828年、シーボルトの後任として再来日し、1834年まで自然物調査官として収集を続けていたそうです。