上手にサプリ生活

効果が高まるサプリメントの正しい取り方

 まず、マルチビタミン・ミネラルを摂取して体調を整え、それに加えて、抗酸化サプリや不調対策サプリを摂取するといい。
 ビタミンやミネラルは協調して働くことが多いため、過不足なくとることが重要。多くの成分を含むマルチビタミン・ミネラルでビタミンやミネラルの不足をまず補う。
 より積極的に健康状態を底上げしたい人は、コエンザイムQ10(CoQ10)やαリポ酸といった抗酸化サプリを摂取するといい。そして、それでも体調がよくならない人、特定の不調がある人は、ハーブサプリなど、不調対策サプリを加えてみよう。

1.サプリの基本はマルチビタミン・ミネラル
 「マルチビタミン・ミネラルは誰にとっても必須のサプリ」と指摘する専門家は少なくない。
 私たちはもともと、ビタミンやミネラルを野菜や豆などから摂取してきた。しかし、現代人は野菜や豆をあまり食べない。しかも、野菜自体の栄養価が低下しているため、食事からビタミンやミネラルを十分にとろうとすると、カロリーオーバーになる可能性が出てくる。ビタミンやミネラルは互いに協調して働くので、配合されている成分数が多く、成分量も適度に配合されているものを選びたい。
 ただし、貧血でない人は、鉄の含有量が1日量で5mg以下に抑えてあるものを選びたい。
余分な鉄が体にたまると、活性酸素による酸化の害を受けやすくなるからだ。

2.活性酸素と戦う抗酸化サプリをプラス
 喫煙、飲酒の習慣がある人、老化が気になりだした人、激しい運動をする人は、抗酸化サプリを加えてみよう。
 体には、代謝やストレスによって活性酸素という悪玉物質が発生する。これが増えすぎると、酸化ストレスによって、細胞が傷つき、老化が加速し、様々な病気の原因になる。抗酸化成分は、この活性酸素の害を減らしてくれる。
 主な抗酸化成分は、ビタミンAやC、E、CoQ10、αリポ酸、カロチノイド、松樹皮ポリフェノールなど。一部の抗酸化成分は、互いに電子のやりとりをして酸化・還元を繰り返している。このため、1種類だけより複数種類を摂取するのが望ましい。

3.ハーブサプリや不調対策サプリは、仕上げに
 気になる不調がある人は、仕上げに不調対策別のサプリメントを加えてみよう。
 特に、女性の3大不調「冷え」「月経関連のトラブル」「更年期障害」に関しては、サプリメントが得意とする分野。こうした症状はベースとなるマルチビタミン・ミネラルや抗酸化サプリをとることで解決する人も少なくない。それでも不調が残っている人は対策別サプリを加えてみよう。「冷え」は血行を良くする高麗ニンジンやヒハツ、イチョウ葉など、「月経前症候群(PMS)」にはチェストツリー、「月経痛」には松樹皮ポリフェノール、「更年期障害」には大豆イソフラボンやブラックコホシュなどが代表的だ。
 また風邪のひき始めにはビタミンCや亜鉛、エキナシアを飲むといい。

(参考:日経BP社「サプリメント事典」)