『忘れな草』〜娘たちへ贈ることば〜 より

 もしも、生きていることが嬉しくてたまらないような人だったら、一日一日がどんなに素敵なプログラムになることでしょう。そういう人は、ほんの小さなことにも幸せを感じて暮らしていけるのではないかなと思います。
 気にとめなければなんでもないことかもしれないけれど、電話の切り方や、ドアのしまり具合ひとつで、その日一日が憂鬱になったり…、人間なんて本当はそんなものです。ただ、恵まれた今の世の中で、すっかり甘えん坊になってしまった私たちは、「おじいちゃん」や「おばあちゃん」の時代から受け継がれてきた『生活の知恵』、『人生のしきたり』をあまりにもおろそかにしているような気がしてならないのです。
 いつも幸せな気分でいられるように、ほんの少しチエをしぼってみませんか。あなたの生活に少しでもお役にたてればと、そんな願いを込めて…

人生一生のお祝い

『お七夜命名の祝い』
 赤ちゃんが生まれて七日目のお祝い。この日に命名する。

『お宮詣り』
 誕生から100日目に、氏神様にお詣りする行事。地方により異なるが、普通、男の子は31日目、女の子は32日目にお詣りし、子供の幸福と長寿を祈願する。

『お食い初め』
 「箸ぞろえ」「箸初め」などともいって、生後120日目に赤ちゃんに初めて御飯を食べさせる儀式、氏神様の庭の小石を食膳にのせると、一生食べはぐれず、歯が丈夫になるといわれている。

『帯ときの祝い』
 7歳になった女の子が、着物の付紐を取るお祝い。七五三と兼ねて行う。
 
『七五三の祝い』
 男の子は5才、女の子は3歳と7歳に、その年の11月15日、新しい着物を着て、氏神様に参詣する行事。

『成人式』
 毎年1月15日、少年少女が満20歳になり、成人したのを祝う。
 
『帯祝い』
 妊婦が懐妊して5ヶ月目に、戌の日を選んで腹帯を巻く儀式。この帯は、岩田帯といい、普通、妻の里方から贈られる。

『還暦のお祝い』
 数え年の61才を祝う行事。生まれて61年目が自分の干支に還るところから、本掛還りともいう。

『古稀の祝い』
 70才、「人生七十古来稀」という杜甫の詩にちなんで、70歳を古稀として祝う。

『喜の祝い』
 77才を祝う。喜の字を崩して書くと、七十七になるところから、喜の字の祝いともいう。

『米寿』
 「米」の字が八十八の組み合わせで出来ているところから、88才を祝う行事、古稀の祝いに対して、大誕の賀ともいわれる。

『卒の祝い』
 90才を祝うもの。

『白寿』
 99才のお祝い。百から一をとると「白」という字になる。

【婚寿の祝い】
 1年:紙婚式     10年:錫婚式       35年:珊瑚婚式
 2年:綿混式     15年:水晶婚式     40年:ルビー婚式
 3年:革婚式     20年:陶婚式       45年:サファイヤ婚式
 5年:木婚式     25年:銀婚式       50年:金婚式
 7年:銅婚式     30年:真珠婚式     75年:ダイヤモンド婚式

台所・料理のアイデア

『酢の利用法』
◇焼き魚・・・金網に酢を塗って焼くと、魚は網に焦げ付かない。
◇こんぶ・・・水に少量の酢をたらして煮ると柔らかくなる。
◇タマネギの臭い・・・手についた臭いは、酢をつけて洗えばよい。
◇カリフラワー・・・少量の酢をたらしてゆでると白さが鮮やかになる。
◇サトイモ・・・酢をたらして熱湯で5分程ゆでるとヌルヌルがとれる。
◇キュウリ・・・酢水に長時間浸しておくと苦味がとれる。
◇ゴボウ・・・ゴボウのアクで汚れた手は、酢で洗う。
◇からし・・・といたからしに酢を少量たらすと長持ちする。
◇魚料理・・・最後に酢を少量たらすと、生臭さが消える。
 ☆料理で残った酢は、捨てずに塩を加えて火を通す。冷ましてから瓶に入れて保存すると、味も変わらず再び使える。

『上手なあく抜きのコツ』
◇ワラビ・・・カップ5杯の水に、重曹小さじ1杯を入れて煮る。その中に1時間ほど浸してから水でさらすとアクが抜ける
◇レンコン・ヤマイモ・・・皮をむいてから酢水につける。
◇ナス・・・鍋1杯の水に、小さじ1杯の重曹を混ぜて浸す。
◇ゴボウ・・・皮をむいて水にさらし、黒い水が出てきたら水洗い。次にカップ1杯の水に大さじ1杯の酢を入れて浸すとよい。

『肉の臭みを取るには』
◇レバー・・・カップ1杯の水に小さじ1杯の塩を入れ、1〜2時間浸す。あとで軽くもみ洗いすると、臭みは取れる。
◇マトン・鯨肉・・・肉100gに対して、大さじ1杯のショウガ汁をかける。
◇鶏肉・・・冷たい水でさっと洗ってから、レモンの切り口をこすりつける。

『台所の知恵』
◇サバのように癖のある魚や、においの強い魚を煮るときは、梅干をひとつ入れると臭みも取れ、身くずれなく柔らかく煮える。
◇ダイコンを煮るときは、一つまみの米を入れると、苦味がとれておいしく煮える。
◇エビをゆでるときは、ゆでる前に湯の中にレモンの汁を数滴たらすと、生臭さが取れる。
◇ナスは、ぬかに古くぎを入れてつけると鮮やかな紫紺色になる。ゆでる場合は、布巾をかぶせると美しくゆだる。
◇ヤマイモをおろしたあとは、ダイコンを2〜3回おろすとおろし金はすぐにきれいになる。
◇アイスコーヒーを作るときは、コーヒーで作った氷を入れると、氷がとけても味は薄くならない。
◇りんご1個分の皮を、コーヒーカップ1杯の水で煮立て、好みの分量の砂糖を加えると、ホットジュースになる。
◇固くなったチーズは、ウイスキーかブランデーをふりかけて容器に密閉しておくと柔らかくなる。
◇グラニュー糖をミキサーに入れてハイスピードで回転させると、ケーキ用パウダーシュガーができる。
◇湿った食塩は、米20粒ぐらいと一緒にフライパンで煎る。
◇新しいガラス器は、使う前に15分ほど熱湯で煮ると耐熱性ができ、湯を注いでも割れなくなる。
◇重ねたコップが取れないときは、外側のコップを湯につけ、内側のコップに氷水を入れると簡単にはずれる。
◇ひびの入った皿は、牛乳の中で1時間ほど煮るとまた使用できる。
◇土鍋にひびが入った時は、お粥を炊くときれいにふさがる。
◇新しいすり鉢についてる砂やごみは、くず野菜をすりつぶしてとる。
◇プラスチック容器が変形してふたが閉まらないときは、40〜50℃の湯の中で形を整えて、後で水につけると元通りになる。